
20年前の本だが、ふと手にする機会があったので読んでみた。
著者は現在70歳近いはずだが、1回数十万のセミナーを開催するほど現役で活躍している。
主な仕事はメンタルトレーニング指導の国内第一人者ということだが、プロスポーツ選手のメンタルトレーニングで成果を上げて、ビジネスのほうへ広げたようだ。
最初は脳の仕組みを利用して、プロスポーツの世界で成果をあげたという。
だが、そもそもプロスポーツの世界は一般的な社会とは別世界だ。
クライアントは、怠け癖のある中小企業の社長ではなく、「プロスポーツ選手」という舞台に立つまでに、尋常ではない努力を続けてきた人ばかり。
何のスポーツをやっても上達しないとか、体育の成績がずっと最低であるとか、生まれつき筋力が弱い、といった人はクライアントから除外されている。
体育の成績はいつも最高点で中学・高校でも常に上位、全国大会も常連、という人間だけがプロの舞台に立つ。
この時点で、そのクライアントは圧倒的な才能の持ち主なのだ。
ところがちょっとしたメンタル面の不調が訪れただけで、これまで味わったことのない挫折に直面する。
一流の選手は戸惑い、途方に暮れてしまう。
そこで、このようなメンタルトレーナーの出番になる、というわけだ。
プロの世界では、誰もが高い技術レベルをもっているので、結果を出せるかどうかは非常に僅差での競争になる。
そういった世界では、メンタル面は非常に大きな影響を与えるのだろう。
コンサルティングというビジネスにおいても、
仕事が続かない、何をやってもうまくいかない、人とうまく話すことが出来ない・・・
そういったクライアントにコンサルティングをしても結果を出すことが難しい。
だからそういった人たちとは、セミナー・講演という責任を持たない形でしか関わらない人が多い。
一方、中小企業として数十年も会社が存続していたり、
社長のモチベーションが非常に高い場合は、
誰がコンサルをしても、結果が出やすい。
場合によってはホームページをリニューアルするだけでも、結果が出るだろう。
それをコンサルと称して、制作は外注し、お客さんからは高額料金を受け取るコンサルタントもたくさんいる。
優れたコンサルタントとは、そのコンサルティング内容が一流なのではなく、
そういった効果が出やすいお客さんを選別し、獲得するスキルが優れているということなのだ。
最初から結果が出るのが分かっているので、そのコンサルタントが関わる仕事はたいてい皆うまくいく、ということになる。
どんなに小さな事業でも、この良客を選び取るセンス、トラブルを呼びそうな客をスルーするセンスは絶対に欠かせないものだ。
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