「普通の主婦が起業で成功しました」という本を読んだあとに、こんな経験をしたことはないだろうか?
「主婦にしてはなかなかよくできているじゃないか、ふむふむ。フツーの主婦ができるのなら、おれにできないはずがない。おれも本気を出してやってみるか!」
本を閉じて裏表紙のプロフィールを見ると、東大卒&グローバル企業の元社員&高級スーツに身を包んだスマートな笑顔。
ぜんぜん普通の主婦じゃねーじゃねえか!!
肩を落として、こう思う。
「やっぱおれみたいな、できない人間には無理なのかなぁ。。。」
この先、あなたがそういったみじめな気持ちにならないように、最初に僕の簡単な自己紹介をしておきたいと思う。
起業した時は35歳。
それまでに自分の名刺をもったことは一度もなく、起業した業界での勤務経験もナシ。
10年早ければ、未経験のバイトに応募はできたかもしれないが、今からそんなことをしている余裕はない。
すでに失業していたからだ。
実績・人脈・経験はゼロ。
おまけに、一番近い本屋まで40キロも離れているほどの田舎で、僕は野焼きの煙に腹を立てながら小さな息子と散歩していた。
昔から人と話すのが苦手で、高校も中退。
身体も弱くて、20歳になるまで3度入院した。
なるべく人と話さなくて済む仕事だけを選んで、倉庫内作業やライン業務、調理の仕事などを転々としてきた。
結婚していて、3歳の子供もいるのに、これからどうすればいいのだろう?
僕は起業した。
誰がみても、無謀なことは明らかなのに、なぜこんな選択をしたのだろう?
理由は2つ。
1つ目の理由は、こんな経歴ではろくな会社に就職できないからだ。
だって、考えてもみてほしい。
ろくに就業経験もない、無職の中年男性が、都会の巨大なビルの中の正社員になれる確率はいったい何%くらいあるのだろうか? 10%くらい?
それはあまりにも楽観的な数字だ。
間違いなく、0%に近いだろう。
それなら起業して成功する確率のほうがはるかに高そうじゃないか?
2つ目の理由。
自由になりたかったから。
僕は自由になりたかった!
自分の時間を自由に使いたかった。いわゆるフリーターというものがもてはやされた時代に、僕もそれに乗ったクチだ。正社員なんかクソッタレ! おれは残業のない自由な生き方をしてやる、と。
それが今ではどうだろう。
バブル期のうまい投資話に騙された老人のように、息をひそめて、田舎で暮らしている。このままでは、「なぜ若い時に、就職しなかったのだろう」という思いが年々強くなって、ますます年とともに、みじめになっていくのが目に見えていた。
だから起業した!
繰り返すけど、客観的にみても、僕は学力も体力もコミュニケーション力も底辺に位置する「できない人間」だった。
当然のように、すぐに事業は行き詰まった。
1ヶ月もしないうちに、全く思った通りに物事が進まなくなった。
勉強、スポーツ、仕事、今までと同じように何の成果も出なかった。
なんで先のことを計画的に考えないのか、って?
計画的に考えることができるのなら、そもそもこんな状態になっていないんだよ!
うまくいくはずだ、と思ったんだ……。
何の成果も出ないまま、起業して2ヶ月後には、全財産が1万円以下になるまで困窮した。
うまくいかなかった。
保育園の保育料が残高不足のために銀行口座から引き落とされず、保育園から子供が督促の手紙をもらってきた。僕は何も知らない子供の寝顔を見た。
来月の家賃を払うこともままならない状況だ。
そこでわずかな日銭を得るためにクラウドソーシングへ登録し、学生でも引き受けないような低価格で仕事を請け負っていった。
寝る時間もないほど働いて、得られる対価は信じられないほど少なかった。パソコンのしすぎで背中が痛く、目は充血し、手は腱鞘炎になった。
あきらかにアルバイトをしたほうがはるかに楽だった。
もう、やめようか? と思った。
やっぱりうまくいくはずがなかったんだ。
そんな時、誰に教えられるでもなく、何かの本を読んだわけでもなく、手探りの状態でサービス内容を変え、仕事のスタイルを変えてみたのだ。
作る商品は変わっていない。同じものを、別の方法で売り始めたのだ。
うまくいくとも思ってなかった。これまで、やること為すことが全てうまくいかなかったから、どうせ無理だろうな、と思いながら試しにやってみただけなんだ。
それから、2年後。
僕は年収1000万を突破していた。
この僕が?
何のセミナーも受けず、新しい技術を習得したわけでもない。
1日の労働時間は1時間まで減った。
たまたまうまくいっただけなのではないか? 時間が経てば、元通りになるかもしれない。
3年がたち、4年たった。
収入が減る気配はない。それどころか、一定の割合で増え続けていた。
ひょっとして、どうやら、これは成功しているということなのではないだろうか?
あまりに長い間、人生がうまく行かなかった人間にとって、自分を成功者などと認めるまでには、やはり時間が必要なのだ。またどうせだめになるんだろう?、って意識がずっと離れないからね。
残高が増えていく銀行口座を見ても、やった! という喜びは、まるで感じなかった。
なぜこれまでうまくいかなかったのだろう? という不思議な気持ちのほうが強かった。
なぜなら、僕は何1つ変わっていないのだから。
そう、「自分を変える」という考えは「できる人」のための発想なのだ。「できる人」だから、自分を変えることができる。「できない人」はいつまで経っても「自分を変えることができない人」のことで、だから成功しないのだ、と今まで思っていた。
でも僕は相変わらず怠け者で、人付き合いが苦手で、軽い吃音癖のある、「できない人」のままだった。
にも関わらず成功しているのは、どういう事なのだろうか?
僕は過去のことを振り返りながら、なぜ僕のような人間が成功することができたのか、1つ1つ自分のしてきたことをまとめ始めた。
起業してから、いろいろな人と仕事をしてきた。
僕よりもはるかに優秀な人が、次から次へと失敗していくのを繰り返し何度も見てきた。
成功するにはいくつかのパターンがあって、それは人それぞれ違う、と当時はただそんな風に思っていただけだった。
過去の自分が出会った困難な局面や、自分がしてきたことを思い出していくうちに、
「できない人が自分の性格を変えずに、どのようにしたら成功するのか」
が、はっきりと、手に取るように分かってきたのだ。自分自身を変えずに、何をどうすれば物事がうまくいくのか。
最初から、これを知っていれば、こんなに苦労することもなく、もっと早い段階で軌道に乗ることができただろう。
楽をして稼ごうという話ではない。
実業だ。モノやサービスを売る。ビジネスをするんだ。
できない人間が起業して、できる人たちと渡り合いながら、稼いで、自分の人生を取り戻していく。
そうやってまとめた話がここにある。
1人でも多くの多くの人に、無駄な努力をして欲しくない。
そのためにするべき必要なことを「できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法」としてまとめたので、ぜひあなたのお役に立てて頂ければと思う。
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